人には相談できない
お口の臭いを、
根本から解決します
SOLVE IT FROM
THE GROUND UP
今までは、ご家族などの身近な方に口臭を指摘されて、口臭外来を受診される傾向がありました。しかし昨今では、外出時にマスクを付けて付けることが増えて「自分の口臭が気になる」という方が非常に増えています。この、他者から指摘される口臭を「他臭症」、自分で疑いを持つことを「自臭症」と呼びます。
マスクを着用時に呼吸することで、空気が滞ると口臭がきつく感じるかもしれませんが、より注意すべきなのは他臭症です。他人が気付くほど口臭がひどい方ほど、口腔内への興味がなく、口腔環境が著しく悪い可能性があります。
口臭の原因とは
口臭には、呼吸の中に悪臭が含まれる真性口臭と、他の方からは臭いが感じられない非真性口臭の2パターンに分かれています。口腔内の古い細胞や食べかすを常在菌が分解することや、重度の歯周病や虫歯による炎症などが、口臭の主な原因です。また、舌の表面にこびりつく「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる苔状態の白や黄色の汚れも、同じく口臭のもとになります。
その他、ストレスや生理的なもの、薬の副作用や膠原病など、原因は様々です。患者様本人だけが口臭があると思い込んでいて、周りの人は感じない心因性口臭もあります。お口の臭いが気になる方は、一人で悩まず原因を調べにお越しください。
FLOW 口臭治療の流れ
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口臭の有無を測定
まずは口臭の原因となる、虫歯・歯周病・舌苔の確認を行います。その上で、アンモニア濃度を検出することで細菌数を測定するアテインや、硫化水素を中心に測定するブレストロンを用いて、口臭の強さを数値化します。
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口臭の原因が
口腔内にある場合口腔内細菌の増殖が根本的な原因であるため、治療内容はお口のケアや、虫歯・歯周病の治療がメインです。口腔ケアのプロによる歯磨き指導や歯石除去、PMTC、舌の掃除に関する指導、デンタルフロスなど清掃補助ツールのアドバイスなどを行います。
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全身的・心因的な
原因がある場合口臭の原因が胃・腸などの内臓疾患や、呼吸器疾患、糖尿病など全身疾患が原因の場合もあります。そのような場合、内科などの医療機関で一度全身状態を調べることをおすすめいたします。
実際に口臭がないにも関わらず「息が臭い」と思い込んでいる方は、トラウマなど心因性によるものである場合もあります。そのような際には、心療内科への相談をご検討ください。
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ガム・タブレット・洗口剤などのお口の消臭グッズは、使用している時に臭いを誤魔化すことしかできません。人によっては口臭と混ざってより強い悪臭になる場合もあります。根本原因を解決するために、口臭外来への相談をおススメします。
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舌の白または黄色い汚れは「舌苔(ぜったい)」といって、細菌や新陳代謝ではがれた細胞などが付着したものです。程度は違っても誰にでもあり、病気というわけではありません。舌苔を取り除くためには舌磨きが基本ですが、舌を傷付けると逆効果です。舌磨きは歯ブラシではなく、舌ブラシを使ってください。また、歯周病や代謝異常、生活習慣の乱れで舌苔が増えるため、生活習慣を改善することが大切です。
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ストレスは単に気分がイライラするだけでなく、全身状態にも色々な影響を及ぼしています。例えば、緊張すると唾液の分泌量が減って、お口の中が乾きますよね。唾液には殺菌効果があるので、口腔内が乾くと細菌数が増加して、口臭が強くなったり、虫歯や歯周病を発症しやすくなったりするのです。
SAS 睡眠時無呼吸症候群
日中も眠い、
眠っても疲れが取れないのは、
SASの症状です
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、眠っている時に呼吸が止まってしまう病気のことです。呼吸が不十分だと血中酸素が低下して目が覚めてしまい、それを繰り返して睡眠不足となり、日中の生活に支障をきたすようになります。
また、酸素濃度の低下を補うために、心臓の動きが激しくなる高血圧症や、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞にもつながります。睡眠不足になることでストレスが溜まり、色々な生活習慣病やメタボリック症候群になる可能性も高くなります。ご家族からいびきを指摘される、夜中に何度も目が覚める、起床時に喉が渇いているという場合には、無呼吸症候群を疑って専門の医療機関へご相談ください。
CAUSE SASの原因とは
SASは、空気の通り道である上気道が狭くなって呼吸が止まる「閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)」と、呼吸中枢の異常が原因の「中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)」の大きく2つに分類されます。SAS患者の殆どがOSAだとされています。
具体的には、首やのどの肥満や扁桃腺の肥大、舌の付け根や口蓋垂(のどちんこ)などによって、のどや上気道が狭くなっているケースです。睡眠中は筋肉が弛緩するなるため、特にあおむけになると気道に舌の根などが落ちて無呼吸が起こりやすくなります。
また、脳から呼吸指令がでないCSAは、SASの中でも数%だとされています。OSAでは身体が呼吸する努力をしているのに対し、CSAは息を吸うことを放棄している状態です。心臓の機能が低下している方の場合、12%~49%に上昇するため、注意が必要な状態だといえます。
SASの治療法
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鼻マスク(C-PAP)
無呼吸症候群の治療として最もメジャーなのが、「C-PAP(Continuous Positive Airway Pressure)」あるいは「経鼻的持続陽圧呼吸法」と呼ばれる治療法です。医療機関で設定された機器を使い、ご自宅などでの毎日の睡眠時にご利用いただくのが、主な治療内容です。
鼻に装着したマスクからエアチューブを通って気道へ酸素が送り込まれるため、血中酸素濃度の低下を防ぐことが可能です。 -
マウスピース(ORAP)
「マウスピース」や「スリープスプリント」、「ORAP (Obstructive. Sleep Apnea Syndrome)」などと呼ばれる装置を睡眠時に装着する治療法です。
マウスピースを使って下顎を上顎よりも前方に出すことで上気道を広く保ち、いびきや無呼吸を防ぎます。C-PAPと比べてコンパクトなため、旅行や出張の際に利用しやすいのが特徴です。なお、歯がない方や鼻に病気がある方には、適さない場合があります。医科の医療機関での口腔内装置治療が有効であるという診断書をお持ちいただければ、当院でORAP作製が可能です。なお、診断書をお持ちでない方はSAS検査医療機関を御紹介させて頂きます。 -
外科手術
鼻の一番奥にあるアデノイドや、扁桃腺の肥大がSASの原因である場合に、外科手術を行います。
扁桃腺などのトラブルは特に小児に多い傾向がありますが、成人してからも起こるケースがあります。その場合、肥大した部分を摘出することで、呼吸しやすい状態にいたします。
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年齢に関わらず、無呼吸症候群を引き起こすことがあります。お子さまに多い扁桃腺の肥大やアデノイド、アレルギー性鼻炎が原因で呼吸が十分に行えず、夜間に何度も目を覚ましてしまうケースは珍しくありません。幼児のSASは成長ホルモンや集中力の低下につながるため、周りの大人が症状に気が付いてあげることが大切です。
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無呼吸症候群は様々な合併症を引き起こす可能性があります。さらに、居眠り運転のリスクが健康な方と比べて約2.6倍高くなるという報告もあり、車の運転をされる方にとって非常に危険です。また、いびきは自分が思う以上に大きく、同じ家に住む家族へ悪影響を与えています。家族が夜間にぐっすり眠れるように、治療を受けることをおススメします。
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肥満が原因でSASを引き起こしている方は、さらなる肥満によって症状が悪化する可能性が高くなります。また、夜間に何度も目を覚ますからと深酒をされたり、睡眠薬を飲んでいたりすると、悪化する可能性があります。